令和2年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問25を解説|全りんの検定
令和2年度 汚水処理特論 問25は、全りんの検定(ペルオキソ二硫酸カリウム分解法)に関する下線部問題です。文中の下線部のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
全りんは、試料にペルオキソ二硫酸カリウムを加え、高圧蒸気滅菌器で加熱して有機物などを分解し、りんをすべてりん酸イオンにそろえてから発色させて測ります。引っかけの核心は、りん酸イオンを測る発色法の名前です。りん酸イオンに用いるのはモリブデン青(モリブデンブルー)吸光光度法で、「インドフェノール青吸光光度法」はアンモニアを測る別の方法です。この発色法の取り違えが誤りにあたります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
ここが誤り(りん酸イオンの発色法)
| 下線部の記述 | 正しい内容 |
|---|---|
| りん酸イオンをインドフェノール青吸光光度法で定量する | りん酸イオンをモリブデン青(モリブデンブルー)吸光光度法で定量する。 |
りん酸イオンは、モリブデン酸と反応させてからアスコルビン酸などで還元すると青いモリブデン青を生じます。その青色の吸光度を測るのがモリブデン青吸光光度法で、りんの標準的な定量法です。一方のインドフェノール青吸光光度法はアンモニウムイオン(アンモニア態窒素)を測る方法で、りんには使いません。選択肢(4)はこの発色法を「インドフェノール青吸光光度法」と取り違えている点が誤りで、正しくはモリブデン青吸光光度法です。前段の分解操作は妥当です。
覚え方
- りん酸イオンの定量=モリブデン青吸光光度法。青く発色させて測る。
- インドフェノール青はアンモニア用。りんとは別物(取り違え注意)。
- 全りんはまず加熱分解でりんをりん酸イオンにそろえる。
理解度チェック
Q.
りん酸イオンはどの吸光光度法で定量する?
モリブデン青(モリブデンブルー)吸光光度法です。モリブデン酸と反応させ還元して生じる青色を測ります。インドフェノール青ではありません。
Q.
インドフェノール青吸光光度法は何を測る方法?
アンモニウムイオン(アンモニア態窒素)です。りんの定量には使わないため、全りんの検定でこの名前が出てきたら誤りを疑います。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月