令和2年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問20を解説|溶存酸素の測定
令和2年度 汚水処理特論 問20は、溶存酸素の測定(隔膜式電極法・光学式センサ法)に関する下線部問題です。文中の下線部のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
隔膜式電極法は、酸素だけを通す膜を透過した酸素が電極間に起こす電流から溶存酸素を測ります。光学式センサ法は、蛍光物質やりん光物質を励起光で光らせ、その発光が溶存酸素でどう変わるかから濃度を求めます。引っかけの核心はこの発光の変化の向きで、溶存酸素は蛍光・りん光を弱める(消光する)のであって、強める(増光する)のではありません。「増光作用」と書いた箇所が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
ここが誤り(発光の変化の向き)
| 下線部の記述 | 正しい内容 |
|---|---|
| 溶存酸素による増光作用等を利用して濃度を求める | 溶存酸素は蛍光・りん光を消光(減光)させる。その弱まり方から濃度を求める。 |
光学式センサ法は、センサキャップに塗った蛍光物質・りん光物質を励起光で光らせて使います。ここに溶存酸素があると、発光のエネルギーが酸素へ移って発光が弱まり、光る時間も短くなります(この現象を消光=クエンチングと呼びます)。酸素が多いほど発光は弱まるので、その弱まり具合から濃度を読み取ります。選択肢(5)は溶存酸素の作用を「増光作用」=発光を強める向きに書いている点が誤りで、実際とは逆です。
覚え方
- 光学式DOセンサ=溶存酸素が蛍光・りん光を消光(弱める)。増光ではない。
- 酸素が多いほど発光は弱い。弱まり方=濃度。
- 隔膜式電極法は、膜を通った酸素が生む電流値で測る。
理解度チェック
Q.
光学式センサ法で、溶存酸素は蛍光・りん光をどうする?
消光(減光)させます。酸素が多いほど発光は弱まり、その弱まり方から濃度を求めます。増光ではありません。
Q.
隔膜式電極法は何から溶存酸素を求める?
酸素だけを通す膜を透過した酸素が、金属電極間に発生させる電流値から求めます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月