令和3年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問1を解説|集じん対象粒子の分類
令和3年度 ダイオキシン類特論 問1は、集じんの対象となる粒子の呼び分けに関する穴埋め問題です。ア~ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
粒子の呼び名は「でき方」で決まるものと「法令上の区分」で決まるものがあります。金属蒸気などがいったん気体になってから凝縮してできる1µm以下の固体微粒子はフューム、液体の微粒子はミストです。一方、大気汚染防止法は発生源で区分し、燃焼や熱源としての電気の使用に伴って出る粒子をばいじん、物の破砕・選別などの機械的処理や堆積に伴って発生・飛散する物質を粉じんと定めています。分かれ目は、アを「浮遊粒子状物質」や「ダスト」と取り違えないこと。浮遊粒子状物質(SPM)は大気環境側の粒径区分の語で、生成機構を表すフュームとは土俵が違います。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | フューム | 金属蒸気などが凝縮して生じる1µm以下の固体微粒子。液体ならミストです。 |
| イ | ばいじん | 大気汚染防止法で、燃焼や熱源としての電気使用に伴い発生する粒子です。 |
| ウ | 粉じん | 大気汚染防止法で、破砕・選別などの機械的処理や堆積で発生・飛散する物質です。 |
ア=フューム、イ=ばいじん、ウ=粉じん となる組合せは選択肢(3)です。
ここが分かれ目
アで迷わせるのは「フューム」と浮遊粒子状物質・ダストの違いです。フュームは金属蒸気が凝縮してできる固体の一次粒子を指す、生成機構ベースの語です。浮遊粒子状物質(SPM)は大気中の粒径区分の語で、でき方を表しません。ダストは機械的に生じた粉体の総称で、金属蒸気の凝縮粒子には当てはまりません。イ・ウは大防法の定義そのままで、ばいじんは燃焼・電気使用に伴うもの、粉じんは機械的処理・堆積に伴うものです。両者は「熱・燃焼由来か、機械的処理由来か」で分けると迷いません。
覚え方
- フューム=金属蒸気の凝縮でできる1µm以下の固体、ミスト=液体微粒子。
- 大防法の区分=ばいじん(燃焼・電気)/粉じん(機械的処理・堆積)。
- 浮遊粒子状物質は環境側の粒径区分。生成機構のフュームと混同しない。
理解度チェック
金属蒸気などが凝縮して生じる1µm以下の固体微粒子の呼び名は?
フュームです。液体の微粒子ならミストと呼びます。
大気汚染防止法で「破砕・選別などの機械的処理に伴い発生・飛散する物質」は?
粉じんです。燃焼や電気使用に伴うものはばいじんです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月