令和6年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問10を解説|焼結炉の集じん対策
令和6年度 大規模大気特論 問10は、鉄鋼プロセスの焼結炉における集じん対策に関する穴埋め問題です。本文のア〜ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
焼結ダストを電気集じん装置で捕えるとき、じゃまをするのが電気抵抗率です。焼結ダストは電気抵抗率が高く、運転温度しだいで集じんに適した範囲を外れます。抵抗率が高すぎると、捕集面にたまったダストの層で放電が起きる逆電離現象が生じて集じん率が落ちます。さらに微粒ダストが多いと、いったん捕えた粉じんが再び舞い上がる再飛散現象が増え、逆電離現象と相まって集じん率がさらに下がります。整理のカギは、ア=抵抗率の高低、イ=高抵抗で起こる現象、ウ=微粒で増える現象、をそれぞれ正しい語に対応づけることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 正しい語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 高く | 焼結ダストは電気抵抗率が高い性質を持ちます。運転温度域によっては集じんに適した範囲を外れます。 |
| イ | 逆電離現象 | 抵抗率が高すぎると、捕集面にたまったダスト層で放電が起こり、集じん率が下がります。 |
| ウ | 再飛散現象 | 微粒ダストが多いと、いったん捕えた粉じんが再び舞い上がり、逆電離現象とともに集じん率を下げます。 |
この組合せ(ア=高く/イ=逆電離現象/ウ=再飛散現象)に一致するのは選択肢(5)です。
ここが分かれ目(取り違えやすい点)
分かれ目は、高い抵抗率で起こる現象を正しく選べるかです。焼結ダストは電気抵抗率が高く、これにより捕集面のダスト層で放電が起きる逆電離現象が生じます。ここを「低く」「ジャンピング現象」と取り違えると不正解になります。さらにウは、微粒ダストが多いときに増えるのが再飛散現象(いったん捕えた粉じんの再舞い上がり)であって、固着現象ではありません。ア=高く、イ=逆電離現象、ウ=再飛散現象の三つがそろう選択肢(5)が正しい組合せです。
覚え方
- 焼結ダストは電気抵抗率が高い→集じんに適した範囲を外れやすい。
- 高抵抗のトラブル=逆電離現象(ダスト層での放電)。
- 微粒が多いと再飛散現象が増えて、さらに集じん率が低下。
理解度チェック
焼結ダストの電気抵抗率は高い・低いのどちら?そのとき起こりやすい現象は?
電気抵抗率は高く、抵抗率が高すぎると捕集面のダスト層で放電が起きる逆電離現象が生じ、集じん率が下がります。
微粒ダストが多く含まれると増える現象は?
再飛散現象です。いったん捕えた粉じんが再び舞い上がり、逆電離現象とともに集じん率を下げます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年6月