公害防止管理者 独学ノート

公害防止管理者 独学ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 大規模大気特論
  4. 令和5年
  5. > 問4 正規形プルーム式

令和5年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問4を解説|正規形プルーム式

令和5年度 大規模大気特論 問4は、正規形プルーム式のプルーム中心軸濃度を選ぶ計算問題です。正しい式を選びます。

この問題のポイント

正規形プルーム式は、連続的に出続ける煙の濃度を、風下距離に応じて横風方向と鉛直方向に正規分布(ガウス分布)で広がるとして表す式です。基本形は、濃度=排出量 Q を「2π × 風速 u × 横の拡散幅 σy × 縦の拡散幅 σz」で割り、軸からのずれと煙突高さに応じた指数項を掛ける形です。問われているのはプルームの中心軸上(横ずれゼロ・高さが有効煙突高さに一致)の濃度なので、指数項はすべて1になり、係数だけが残ります。あとは σy=Axp、σz=Bxp を分母に代入できるかが分かれ目です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)

計算の手順

手順内容
基本形中心軸の濃度は C = Q ÷(2π u σy σz)。中心軸上では横ずれと高さの指数項がいずれも1になり、消えます。
代入σy=Axp、σz=Bxp を入れると、σy σz=AB x2p
結論C = (1/AB)・Q ÷(2π u x2p)。分母に x2p が残り、He は係数に現れません。これが選択肢(5)です。

選択肢(5)が正しい理由

引っかけは2か所です。第一に、距離依存は σy・σz がそれぞれ xp なので積は x2p です。指数を p のまま残した式や、x2 としてしまった式は誤りです。第二に、問われているのは中心軸上の濃度なので、有効煙突高さ He は指数項に入って1となり、分母に He2 を残すのは誤りです。He2 が分母に出る式は、地表面など軸から外れた点の濃度と取り違えたものです。両方を満たすのは、分母が 2π u x2p で係数に 1/AB が付く選択肢(5)だけです。

覚え方

  • 中心軸濃度=Q ÷(2π u σy σz。指数項は中心軸上では1。
  • σyσz=AB x2p。指数は足して2pになる。
  • 中心軸なら He は係数に出ない。分母に He2 が残る式は別地点用。

理解度チェック

Q.

σy=Axp、σz=Bxp のとき、σyσz は x の何乗?

x2pです。指数 p どうしを足して 2p になり、係数は AB です。

Q.

プルーム中心軸上の濃度で、指数項(高さや横ずれの項)はどうなる?

すべて1になります。中心軸上では横ずれがゼロで高さが有効煙突高さに一致するため、指数項が消えて係数だけが残ります。

令和5年 大規模大気特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF

Topへ >>