令和7年度 公害防止管理者 大規模水質特論 問6を解説|濃縮倍数の計算
令和7年度 大規模水質特論 問6は、開放循環式冷却水系の濃縮倍数を求める計算問題です。ブロー水量を2倍に上げたときの濃縮倍数を求めます。
この問題のポイント
濃縮倍数は「入ってくる補給水」を「系外へ捨てる水(ブロー+飛散)」で割った値です。蒸発水は塩類を残して出ていくので分母には入れず、補給水は蒸発+飛散+ブローで賄われます。引っかけの核心は、ブローを増やすと捨てる水が増えて濃縮倍数は下がるという向きです。まず与えられた条件で式が合うことを確かめ、次にブローだけ2倍にして計算し直します。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(2.5)
計算の手順
蒸発水量E=1.2 %、飛散水量D=0.2 %、ブロー水量B=0.3 %、濃縮倍数N=3.4です。濃縮倍数は次の式で表せます。
- 式の確認:補給水=E+D+B、濃縮倍数 N=(E+D+B)÷(D+B)。もとの条件では(1.2+0.2+0.3)÷(0.2+0.3)=1.7÷0.5=3.4で、与えられた濃縮倍数と一致します。
- ブローを2倍にする:B'=0.3×2=0.6 %。蒸発Eと飛散Dは変わりません。
- 計算し直す:N'=(1.2+0.2+0.6)÷(0.2+0.6)=2.0÷0.8=2.5。
ブローを増やすと系外へ捨てる水が増え、系内にたまる塩類が薄まるため、濃縮倍数は3.4から2.5へ下がります。
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 1.0 | 下がり過ぎ。式の分子に蒸発水を入れ忘れるなどの誤答です。 |
| (2) | 1.5 | 分母・分子の取り方を誤った場合の誤答です。 |
| (3) | 2.0 | 飛散水量を分母に入れ忘れた場合などの誤答です。 |
| (4) | 2.5 | 正しい値。2.0÷0.8=2.5。ブロー増で濃縮倍数は下がります。 |
| (5) | 3.0 | ブローを増やしても濃縮倍数がほぼ変わらないとした場合の誤答です。 |
覚え方
- 濃縮倍数=(蒸発+飛散+ブロー)÷(飛散+ブロー)。蒸発水は分母に入れない。
- ブローを増やすと捨てる水が増えて濃縮倍数は下がる。
理解度チェック
Q.
ブロー水量を増やすと濃縮倍数はどうなる?
下がります。系外へ捨てる水が増え、系内にたまる塩類が薄まるためです。この問題では3.4から2.5へ下がります。
Q.
濃縮倍数の分母に蒸発水量は入れる?
入れません。蒸発水は塩類を残して出ていくので、系外へ塩類を運び出す飛散水量とブロー水量だけを分母にとります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大規模水質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月