1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 大規模水質特論
  4. 令和5年
  5. > 問6 濃縮倍数とブロー水量

令和5年度 公害防止管理者 大規模水質特論 問6を解説|濃縮倍数とブロー水量

令和5年度 大規模水質特論 問6は、開放循環式冷却水系の濃縮倍数から、循環水量に対するブロー水量を求める計算問題です。与えられた条件は、濃縮倍数3.0、蒸発水量1.0%、飛散水量0.2%です。

この問題のポイント

開放循環式では、蒸発で純水だけが抜けて塩類が濃くなるのを、ブローと飛散で薄めて一定に保ちます。補給水は「蒸発+飛散+ブロー」で失う分を補う水で、濃縮倍数は補給水を、系外へ塩類を持ち出す飛散とブローの和で割った値です。分かれ目は、蒸発水量を分母に入れないことです。蒸発は純水だけが抜けて塩類を持ち出さないため、濃縮を薄める側には数えません。この式にあてはめてブロー水量を解くと0.3%となり、選択肢(4)が正解です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(0.3%)

計算の手順

循環水量に対する各水量を、蒸発水量 E=1.0%、飛散水量 W=0.2%、ブロー水量 B(求める値)とおきます。補給水 M は失う分の合計なので M=E+B+W です。濃縮倍数 N は、補給水を塩類が系外へ出ていく分(飛散+ブロー)で割った値です。

  • N = M ÷(B+W)=(E+B+W)÷(B+W)
  • 3.0 =(1.0+B+0.2)÷(B+0.2)
  • 3.0×(B+0.2)= 1.2+B → 3B+0.6=1.2+B
  • 2B = 0.6 → B = 0.3(%)

したがってブロー水量は0.3%で、選択肢(4)が正解です。

各選択肢の判定

選択肢値(%)判定
(1)1.5× 式に合いません。
(2)1.0× 蒸発水量と取り違えた値です。
(3)0.5× 式に合いません。
(4)0.3○(正しい) B=0.3%が計算値と一致します。
(5)0.1× 式に合いません。

覚え方

  • 濃縮倍数=補給水 ÷(飛散+ブロー)。分母に蒸発は入れない。
  • 蒸発は純水だけが抜ける=塩類を持ち出さないので薄める側に数えない。
  • 補給水=蒸発+飛散+ブロー(失う分の合計)。

理解度チェック

Q.

濃縮倍数の式の分母に、蒸発水量を入れてよい?

入れません。蒸発は純水だけが抜けて塩類を系外へ持ち出さないため、飛散とブローの和だけを分母にします。

Q.

濃縮倍数3.0、蒸発1.0%、飛散0.2%のときのブロー水量は?

3.0=(1.0+B+0.2)÷(B+0.2)を解いて、B=0.3%です。

令和5年 大規模水質特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大規模水質特論 問題・正解」(公式PDF