令和元年度 公害防止管理者 大規模水質特論 問4を解説|TOD/Cの計算
令和元年度 大規模水質特論 問4は、植物プランクトンの酸素呼吸を表す反応式から、全酸素要求量と炭素の組成比〔TOD/C(質量比)〕を求める計算問題です。正しいものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、反応式で消費される酸素のモル数と、有機物中の炭素のモル数を、それぞれ質量に直してから割るだけの計算です。原子比 C:N:P(m:n:1)が120:12:1と与えられています。分かれ目は、酸素のモル数を反応式の係数(m+2n)から正しく読み取ることと、酸素は分子量32、炭素は原子量12で質量へ換算することです。ここを取り違えなければ答えは一つに定まります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(3.2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 3.0 | 計算値3.2と一致しません。 |
| (2) | 3.2 | 4608 ÷ 1440 = 3.2 と一致します。正しい値です。 |
| (3) | 3.47 | 計算値3.2と一致しません。 |
| (4) | 3.6 | 計算値3.2と一致しません。 |
| (5) | 3.8 | 計算値3.2と一致しません。 |
計算の手順
- 消費される酸素のモル数を反応式から読む。係数は(m + 2n)。m=120、n=12より、120+2×12=144 mol。
- 全酸素要求量(TOD)を質量にする。酸素は原子量O=16なので分子O2=32。144×32=4608。
- 炭素の質量を求める。原子量C=12、モル数はm=120なので、120×12=1440。
- 質量比をとる。TOD/C=4608÷1440=3.2。よって選択肢(2)が正しい値です。
覚え方
- TOD/C=消費O₂の質量 ÷ 炭素の質量。O₂のモル数は係数(m+2n)から。
- 換算はO₂=分子量32、C=原子量12。モル数に掛けて質量にしてから割る。
理解度チェック
Q.
消費される酸素のモル数はどこから読む?
反応式の酸素の係数(m + 2n)です。m=120、n=12なら144 molになります。
Q.
TOD/C(質量比)を出す最後の計算は?
酸素の質量4608を炭素の質量1440で割ります。4608 ÷ 1440 = 3.2 です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大規模水質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月