令和6年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問7を解説|発がん性が認められる物質
令和6年度 大気・水質概論 問7は、人に対する発がん性が認められる物質に関する問題です。示された物質のうち誤っているもの(発がん性が認められる物質に当たらないもの)を選びます。
この問題のポイント
問われているのは、化学物質の毒性の「種類」の区別です。同じ有害物質でも、発がん性で問題になるものと、神経毒性など別の作用で問題になるものがあります。分かれ目は、水銀の毒性は発がん性ではない点です。水銀は水俣病でも知られるとおり主に神経系への毒性が問題になる物質で、発がん性が認められる物質のリストに並べると誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ベンゼンは発がん性が認められる物質で、正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | トリクロロエチレンは発がん性が認められる物質で、正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 塩化ビニルモノマーは発がん性が認められる物質で、正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 水銀は主に神経系への毒性が問題となる物質で、発がん性が認められる物質としては誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | ひ素及びその化合物は発がん性が認められる物質で、正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
ベンゼン・トリクロロエチレン・塩化ビニルモノマー・ひ素は、いずれも発がん性が認められる物質です。これに対し水銀は、発がん性が認められる物質としては誤りで、主に神経系への毒性(水俣病の原因となったメチル水銀の中枢神経障害など)が問題となる物質です。「有害=発がん性」と一括りにせず、毒性の種類で区別するのが分かれ目です。
覚え方
- 発がん性の代表=ベンゼン・トリクロロエチレン・塩化ビニル・ひ素
- 水銀は神経毒性が主役(発がん性のグループに入れない)
- 「有害」でも毒性の種類(発がん性か神経毒性か)で仕分ける
理解度チェック
Q.
この問題で、発がん性が認められる物質に当たらないのはどれ?
水銀です。主に神経系への毒性が問題となります。
Q.
水銀の毒性で特に問題となるのは、どのような作用?
神経系への毒性です。メチル水銀による中枢神経障害(水俣病)が代表例です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF)
- 有害大気汚染物質・優先取組物質に関する各種資料
※ この記事の確認日:2026年7月