令和5年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問6を解説|大気汚染物質の発生源
令和5年度 大気・水質概論 問6は、大気汚染物質の発生源に関する問題です。記述として誤っているものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、固定発生源からの排出量や、施設数の多い順といった発生源の傾向をつかんでいるかを問うものです。引っかけの核心は固定発生源からのSOxとNOxの総排出量の大小です。固定発生源では窒素酸化物(NOx)の総排出量の方が硫黄酸化物(SOx)より大きく、大小を逆に書いた選択肢が誤りになります。施設数では、ばい煙発生施設はボイラーが最多、水銀排出施設は廃棄物焼却炉が最多、一般粉じん発生施設はコンベアが最多、という順序も押さえます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 固定発生源の総排出量はNOxの方がSOxより大きいのが実情です。「SOxの方が大きい」は大小が逆で誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 水銀排出施設は廃棄物焼却炉が最も多く、正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | ばい煙発生施設はボイラーが最多で、次いでディーゼル機関という順で、正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 一般粉じんの発生施設はコンベアが最も多く、正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 特定粉じんの発生源として、石綿を使った建築物の解体作業での飛散が指摘されており、正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
固定発生源からの排出量を比べると、窒素酸化物(NOx)の総排出量の方が硫黄酸化物(SOx)より大きいのが実情です。SOxは排煙脱硫や低硫黄燃料への転換が進んで大きく減った一方、燃焼で生じるNOxは相対的に残っているためです。選択肢(1)は「固定発生源のSOx総排出量がNOx総排出量より大きい」と大小を逆にしている点が誤りです。数値そのものより「NOxの方が多い」という向きで覚えるのが確実です。
覚え方
- 固定発生源の総排出量=NOx > SOx(SOxは脱硫で大きく減少)。
- ばい煙発生施設=ボイラーが最多、次いでディーゼル機関。
- 水銀排出施設=廃棄物焼却炉が最多/一般粉じん=コンベアが最多。
理解度チェック
Q.
固定発生源の総排出量は、SOxとNOxのどちらが大きい?
NOxの方が大きいのが実情です。「SOxの方が大きい」とするのは誤りです。
Q.
ばい煙発生施設の数が最も多い施設は?
ボイラーです。次いでディーゼル機関が多くなっています。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF)
- 大気汚染防止法(発生源・排出施設)/大気汚染物質排出量等の統計
※ この記事の確認日:2026年7月