令和元年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問10を解説|有害物質の特定(ひ素)
令和元年度 大気・水質概論 問10は、示された用途・性質・環境基準に該当する有害物質を選ぶ問題です。記述に当てはまる物質を選びます。
この問題のポイント
この問題は、健康項目に含まれる金属・半金属について、代表的な用途や自然界での存在の仕方を結びつけられるかを問うものです。決め手は、半導体や液晶ガラスの原料といった用途と、地質由来で地下水・温泉に含まれるという性質です。環境基準は0.01mg/L以下ですが、この値は鉛とも共通するため、用途と由来で絞り込みます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(該当) | 半導体原料や顔料原料などの用途をもち、地質由来で地下水・温泉に含まれ、環境基準0.01mg/L以下という記述はひ素に一致します。 |
| (2) | × | 鉛の環境基準も0.01mg/L以下ですが、半導体原料・液晶ガラスの清澄剤といった用途や地質由来という性質は当てはまりません。 |
| (3) | × | カドミウムの環境基準は0.003mg/L以下で、記述の0.01mg/L以下とは異なります。 |
| (4) | × | 水銀(総水銀)の環境基準は0.0005mg/L以下で、記述の値と大きく異なります。 |
| (5) | × | クロム(六価クロム)の環境基準は0.05mg/L以下で、記述の0.01mg/L以下とは異なります。 |
ここが分かれ目
記述の用途である液晶ガラスの清澄剤・合金硬化の添加剤・半導体の原料・顔料の原料、そして地質由来で自然の地下水や温泉に含まれるという特徴はひ素の典型です。環境基準0.01mg/L以下は鉛とも共通する値なので、数値だけで鉛と早合点しないことが分かれ目です。半導体・地質由来という手がかりでひ素に確定させ、カドミウム(0.003)・水銀(0.0005)・六価クロム(0.05)は基準値の違いで外します。
覚え方
- 半導体・液晶ガラス原料+地質由来(地下水・温泉)=ひ素。
- ひ素と鉛は環境基準がともに0.01mg/L以下。数値だけでは区別できないので用途で判定。
- カドミウム0.003/水銀0.0005/六価クロム0.05mg/Lは基準値で切り分け。
理解度チェック
Q.
半導体原料などに使われ、地質由来で地下水・温泉に含まれる、環境基準0.01mg/L以下の物質は何ですか。
ひ素です。用途と地質由来という性質が決め手になります。
Q.
ひ素と同じ環境基準値をもち、数値だけでは紛らわしい物質は何ですか。
鉛です。ともに0.01mg/L以下なので、用途や由来で区別します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF)
- 水質汚濁に係る環境基準(健康項目)
※ この記事の確認日:2026年7月