抽水・浮葉・沈水・浮漂…水草の分類がどれも似ていて、どの植物がどれかで迷いませんか。水との関わり方で整理します。
この記事の要点
湖や池の岸(自然湖岸)の植物は、水との関わり方で分類されます。岸から水中へ向かって、湿生 → 抽水 → 浮葉 → 沈水、そして水面を漂う浮漂(浮遊)植物に分かれます。
代表種は、抽水=ヨシ・マコモ/浮葉=アサザ/沈水=エビモ/浮漂=ウキクサ・ホテイアオイです。
水辺の植物は、根の張り方や葉の出方が、すむ場所の水深で違います。
この「水とのつき合い方」で分類するのが植生分類です。
岸から沖へ順に見ていきます。
自然湖岸の植物は、おおむね次の5つに分けられます。
| 分類 | 特徴 | 代表種 |
|---|---|---|
| 湿生植物 | 水際の湿った地面に生える | アゼスゲ |
| 抽水植物 | 根は水底、茎・葉を水面の上に出す | ヨシ・マコモ |
| 浮葉植物 | 根は水底、葉を水面に浮かべる | アサザ |
| 沈水植物 | からだ全体が水中にある | エビモ |
| 浮漂(浮遊)植物 | 根を水底につけず、水面を漂う | ウキクサ・ホテイアオイ |
区別の軸は「根が水底にあるか」「葉や体が水面の上か・水面か・水中か」です。図で押さえます。
岸→沖で、湿生→抽水→浮葉→沈水。浮漂は根を水底につけず水面を漂う。抽水(ヨシ・マコモ)と浮漂(ウキクサ)は別物。
植生分類は、水質概論で、分類と代表種の組合せとして問われます。
令和3年度 水質概論 問9では、分類と植物の組合せが問われ、マコモは抽水植物であって浮漂植物ではない(浮漂植物の代表はウキクサ・ホテイアオイ)のが論点でした。
「抽水=ヨシ・マコモ」「浮漂=ウキクサ・ホテイアオイ」をしっかり区別しておきます。
マコモは、抽水植物と浮漂植物のどちらか。
答え:抽水植物
根は水底にあり、茎や葉を水面の上に出します。浮漂植物(水面を漂う)の代表はウキクサ・ホテイアオイです。
根を水底につけず、水面を漂う植物の分類を何というか。代表種も挙げよ。
答え:浮漂(浮遊)植物。代表=ウキクサ・ホテイアオイ
根が水底にある抽水・浮葉・沈水植物とは区別されます。
からだ全体が水中にある水生植物の分類と、その代表種は何か。
答え:沈水植物。代表=エビモ
浮葉植物(アサザ)は根が水底で葉が水面、沈水植物は全体が水中、という違いです。
自然湖岸の植物は、水との関わり方で湿生・抽水・浮葉・沈水・浮漂に分類されます。
抽水=ヨシ・マコモ、浮葉=アサザ、沈水=エビモ、浮漂=ウキクサ・ホテイアオイが代表です。
とくにマコモ(抽水植物)を浮漂植物と取り違えないようにしましょう。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
分類と代表種の組合せが入れ替えて狙われます。
マコモは抽水植物であって浮漂植物ではない(浮漂植物の代表はウキクサ・ホテイアオイ。令和3年度 水質概論 問9)。