油による海洋汚染(原因別は取扱不注意が最多)
海の油汚染って、タンカー事故が一番多いの?それとも別の原因?で迷いませんか。原因別の多い順を整理します。
海の油汚染というと、タンカーの座礁事故を思い浮かべがちです。
しかし、件数でみると、もっと身近な原因が多くを占めます。
原因別の傾向を見ていきます。
油による海洋汚染とは
油による海洋汚染とは、船舶や施設などから海に油が流出して、海の環境を汚すことです。
流出した油は、水面に広がって生き物や漁業、海岸に被害を与えます。
その原因は、人の取扱いミスから、設備の破損、船の事故までさまざまです。
原因別の多い順
排出源が判明している油の海洋汚染を原因別にみると、次の順になります。
| 順位 | 原因 | 内容 |
|---|---|---|
| 最多 | 取扱不注意 | 給油・移し替え時のミスなどのヒューマンエラー |
| 2番目 | 破損 | 配管・タンク・船体などの破損 |
| 3番目 | 船舶海難 | 衝突・座礁などの海難事故 |
つまり、取扱不注意 > 破損 > 船舶海難の順で、最も多いのは人為的なミスである取扱不注意です。海難事故は件数としては最多ではない点に注意します。
過去問での問われ方
海洋汚染は、水質概論で、油の原因別件数の順位として問われます。
令和6年度 水質概論 問6では、油による海洋汚染の原因別で、最も多いのが取扱不注意、次いで破損、船舶海難であることが問われました。
「取扱不注意が最多」を、船舶海難(事故)と取り違えないようにします。
理解度チェック
油による海洋汚染の原因で、最も多いのは何か。
答え:取扱不注意(給油時のミスなどのヒューマンエラー)
次いで破損、船舶海難の順です。海難事故が最多ではありません。
油による海洋汚染の原因を、多い順に並べよ。
答え:取扱不注意 > 破損 > 船舶海難
人為的なミス(取扱不注意)が最も多いのがポイントです。
タンカーの衝突・座礁などによる流出は、原因別では何にあたるか。
答え:船舶海難
件数では最多ではなく、取扱不注意・破損より少なくなっています。
まとめ
油による海洋汚染は、原因別にみると取扱不注意が最も多くなっています。
取扱不注意(ヒューマンエラー)> 破損 > 船舶海難の順で、海難事故が最多ではありません。
印象に流されず、「最多は取扱不注意」を押さえておきましょう。
参考
- 海上保安庁「海上保安レポート」(油による海洋汚染の確認件数・原因別)
- 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)
- 一般社団法人 産業環境管理協会 公害防止管理者等国家試験 出題範囲・公式正答
※ この記事の確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
油による海洋汚染の原因別の順位が狙われます。
最も多いのは取扱不注意、次いで破損、船舶海難であり、船舶海難(事故)と取り違えないようにします(令和6年度 水質概論 問6)。