令和4年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問3を解説|充塡塔の用語
令和4年度 大気有害物質特論 問3は、充塡塔の運転で現れるガス速度の限界に関する穴埋め問題です。ア~ウの空欄に入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
充塡塔でガス速度を少しずつ上げていくと、二段階の変化が起きます。まず圧力損失が急に増え、充塡層にたまる液の量が増え始める速度があり、さらに上げると液が流れ落ちられず塔頂からあふれる速度に達します。分かれ目は、この二つの速度の名前と、液とガスの流し方の呼び名です。前者がローディング速度、後者が液があふれるフラッディング速度、そして基本の流し方が向流です。ホールディングやオーバーロードといった似た語との入れ替えに注意します。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 向流 | ガスを上向き、液を下向きに流して接触させる操作です。充塡塔のガス吸収の基本形です。 |
| イ | ローディング | 圧力損失が急増し、充塡層の液保有量が増え始めるガス速度です。負荷が現れ始める点です。 |
| ウ | フラッディング | 液が流下できず塔頂からあふれ出すガス速度です。これを超えて運転してはなりません。 |
ここが分かれ目
ガス速度を上げると、先にローディング速度(負荷点)に達して圧力損失と液保有量が増え始め、さらに上げるとフラッディング速度(液があふれる点)に達します。この順番と名前を、ホールディングやオーバーロードといった似た語に置き換えたものが誤りの組合せです。とくに「液が塔頂からあふれる」現象は氾濫を意味するフラッディングであり、オーバーロードではありません。また流し方は、ガスと液を逆向きに流す向流が基本で、並流ではありません。フラッディング速度を超えると安定運転ができなくなるため、実際の運転はこの速度より低い範囲で行います。
覚え方
- ガス速度を上げると先にローディング(負荷点)→さらに上げるとフラッディング(あふれる点)。
- フラッディング=液が流下できず塔頂からあふれる(氾濫)。
- 充塡塔のガス吸収は向流操作が基本。並流ではない。
理解度チェック
液が流下できず塔頂からあふれ出すガス速度を何と呼ぶか?
フラッディング速度です。氾濫を意味する語で、これを超えると充塡塔は安定に運転できません。
圧力損失が急増し、液保有量が増え始めるガス速度は?
ローディング速度です。負荷が現れ始める点で、この先でフラッディングに至ります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月