令和3年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問10を解説|カドミウムの分析
令和3年度 大気有害物質特論 問10は、JISによる排ガス中のカドミウム分析方法を、適用濃度範囲の下限が小さい順に並べる問題です。正しい並びを選びます。
この問題のポイント
対象となる分析法は、フレーム原子吸光法・ICP発光分光分析法・ICP質量分析法の3つです。「適用濃度範囲の下限が小さい」とは、より低い濃度まで測れる(感度が高い)ということです。分かれ目は、3つの分析法を感度の高い順(下限が小さい順)にどう並べるかです。一般に最も低濃度まで測れるのはICP質量分析法で、次いでICP発光分光分析法、フレーム原子吸光法の順になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | フレーム原子吸光法を先頭に置いていますが、最も下限が小さいのはICP質量分析法なので、並び順が違います。 |
| (2) | ×(誤り) | 先頭をICP発光分光分析法としていますが、最も下限が小さいのはICP質量分析法です。 |
| (3) | ×(誤り) | 先頭がICP発光分光分析法で、3法の順序が感度の順と合いません。 |
| (4) | ×(誤り) | 先頭のICP質量分析法は正しいものの、続く2法の順が逆で、フレーム原子吸光法を先に置いている点が合いません。 |
| (5) | ○(正しい) | ICP質量分析法→ICP発光分光分析法→フレーム原子吸光法の順で、下限が小さい(感度が高い)順に正しく並んでいます。 |
ここが分かれ目
「適用濃度範囲の下限が小さい順」は、言いかえれば感度が高い順です。最も低い濃度まで測れるのはICP質量分析法で、次にICP発光分光分析法、最後にフレーム原子吸光法という感度の序列になります。したがって下限が小さい順に並べると、ICP質量分析法 → ICP発光分光分析法 → フレーム原子吸光法となり、選択肢(5)が正解です。「質量分析が一番低濃度まで測れる」という感度の順を覚えておけば、先頭にICP質量分析法が来る並びを選べます。
覚え方
- 下限が小さい順=感度が高い順。ICP質量→ICP発光→フレーム原子吸光。
- 「下限が小さい=低濃度まで測れる」と読み替える。
- 最も低濃度まで測れるのはICP質量分析法(先頭)。
理解度チェック
Q.
3法を「適用下限が小さい順」に並べると?
ICP質量分析法 → ICP発光分光分析法 → フレーム原子吸光法です。感度が高い(低濃度まで測れる)順になります。
Q.
「適用濃度範囲の下限が小さい」とは、性能として何を意味する?
より低い濃度まで測定できる(感度が高い)ことを意味します。下限が小さいほど微量の検出に向きます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月