令和5年度 大気特論 問7は、石炭燃焼とその装置に関する問題です。記述のうち誤っているものを選びます。
ストーカー燃焼・流動層燃焼・微粉炭燃焼という石炭の燃やし方の特徴を横断的に問う問題です。引っかけの核心は、散布式ストーカーで粒径ごとに燃料がどこへ飛ぶかという方向です。回転するロータで燃料を炉内へまくとき、軽くて小さい粒は空気抵抗で減速して手前に落ち、重くて大きい粒は勢いで遠くまで飛びます。つまり「大粒径は近く、小粒径は遠く」と書くと方向が逆で、ここが誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ストーカー燃焼は火格子の上に固体燃料を支えて燃やす方式です。定義として正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 大粒径を近くに、小粒径を遠くに散布するという向きが逆で、誤りです。実際は大粒径が遠く、小粒径が近くに落ちます。 |
| (3) | ○(正しい) | 流動層燃焼ボイラーには常圧形と加圧形があります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 炉内脱硫を行う流動層燃焼では、石灰石を流動媒体として用います。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 微粉炭燃焼は固定層燃焼とは異なり、むしろガス燃焼・油燃焼に近い性質をもちます。正しい記述です。 |
散布式ストーカーは回転するロータで燃料を炉内へ投げ入れます。このとき、大きく重い粒ほど勢いで遠くまで飛び、小さく軽い粒は空気抵抗で減速して手前に落ちます。選択肢(2)はこれを「大粒径は近く、小粒径は遠く」と逆向きに書いている点が誤りです。投げたものは重いほど遠くへ飛ぶという日常感覚どおりで、方向さえ押さえれば見抜けます。
散布式ストーカーで、大粒径と小粒径の燃料はそれぞれどこへ散布されますか?
大粒径は遠く、小粒径は近くに落ちます。重い粒ほど勢いで遠くまで飛び、軽い粒は空気抵抗で減速して手前に落ちるためです。
炉内脱硫を行う流動層燃焼では、流動媒体に何を使いますか?
石灰石です。流動媒体の石灰石が燃焼中の硫黄分と反応し、炉の中で脱硫を進めます。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月