令和元年度 公害防止管理者 大気特論 問7を解説|酸素自動計測器と干渉成分
令和元年度 大気特論 問7は、燃焼管理に使う酸素(O2)自動計測器とその干渉成分の組合せに関する問題です。計測器と、測定を妨げる干渉成分の組合せのうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
それぞれの酸素計は測る原理が違い、干渉成分もその原理から決まります。磁気式は酸素の強い磁性(常磁性)を利用するので、磁性をもつガスが干渉します。電極方式は電解液・隔膜を使うため、水に溶ける酸性ガス(二酸化硫黄・二酸化炭素など)が干渉します。ジルコニア方式は高温で働くため、そこで反応する可燃性ガス(一酸化炭素など)が干渉します。ここでの分かれ目は、磁気式に組み合わせた干渉成分が原理に合っているかどうかです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている組合せ)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説(計測器/干渉成分) |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 磁気式O2計/NO2。磁気式の干渉として主に挙がるのは強い常磁性のNOで、この組合せが誤りとされます。 |
| (2) | ○(正しい) | 電極方式O2計/SO2。酸性ガスが電解液に影響し干渉します。 |
| (3) | ○(正しい) | 電極方式O2計/CO2。CO2も酸性ガスとして干渉します。 |
| (4) | ○(正しい) | ジルコニア方式O2計/CO。高温で反応する可燃性ガスが干渉します。 |
| (5) | ○(正しい) | ジルコニア方式O2計/SO2。SO2も干渉成分になり得ます。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
磁気式O2計は、酸素が強い常磁性をもつことを利用して濃度を測ります。したがって干渉するのは磁性をもつガスで、代表として挙げられるのは常磁性の強いNO(一酸化窒素)です。選択肢(1)は磁気式にNO2を組み合わせていますが、NO2は互いに結びついてN2O4になりやすく磁性としての影響が小さいため、磁気式の主な干渉成分としては扱われません。この点から、選択肢(1)の組合せが誤りとされます。電極方式(酸性ガスで干渉)やジルコニア方式(可燃性ガスで干渉)の組合せは、いずれも各方式の原理に合っています。
覚え方
- 磁気式は磁性で測る=NOが主な干渉。原理から干渉成分が決まる。
- 電極方式は電解液を使う=酸性ガス(SO2・CO2)が干渉。
- ジルコニア方式は高温=可燃性ガス(COなど)が干渉。
理解度チェック
Q.
磁気式O2計が干渉を受けるのは、どんな性質のガス?
磁性(常磁性)をもつガスです。代表はNOで、酸素と同じく強い常磁性を示します。
Q.
ジルコニア方式O2計で干渉になりやすいのは?
高温で反応する可燃性ガス(COなど)です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月