令和7年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問8を解説|排ガス採取管の材質
令和7年度 大気関係技術特論 問8は、排ガス試料採取における測定成分と採取管・分岐管の材質の組合せに関する問題です。五つの組合せのうち、JISに例示されているものを選びます。
この問題のポイント
採取管や分岐管の材質は、測る成分の腐食性やガス温度に合わせて選ぶという考え方が土台にあります。腐食性の強いガスには耐食性の高い材料を、高温では耐熱性のある材料を割り当てるのが基本で、JISは成分ごとに使える材質を具体的に例示しています。分かれ目は、その例示どおりに成分と材質が対応している組合せを一つだけ見抜けるかどうかです。正解は硫化水素とチタンの組合せで、チタンは耐食性が高く硫化水素の採取に適した材料としてJISに挙げられています。ほかの四つは成分と材質の対応がJISの例示とかみ合いません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 硫化水素とチタンの組合せがJISに例示されています。チタンは耐食性が高く適します。 |
| (2) | ×(誤り) | アンモニアと硬質塩化ビニル樹脂の組合せは、JISの例示と一致しません。 |
| (3) | ×(誤り) | 塩化水素は腐食性が強く、ステンレス鋼との組合せはJISの例示に合いません。 |
| (4) | ×(誤り) | 塩素と四ふっ化エチレン樹脂という対応は、この設問でJISが例示する組合せではありません。 |
| (5) | ×(誤り) | ふっ化水素とシリカガラスの組合せも、JISの例示とはかみ合いません。 |
選択肢(1)のポイント(なぜ正しいか)
採取管・分岐管の材質選びは、測定成分の腐食性とガス温度を手がかりにするのが原則です。硫化水素に対しては、耐食性にすぐれたチタンが採取管の材質としてJISに例示されており、この成分と材質の対応が正しい組合せになります。反対に、塩化水素のように腐食性の強いガスをステンレス鋼で受けるといった対応は、材質の耐食性と成分の性質がかみ合わないため例示から外れます。この問題は各材質の耐食性・耐熱性の暗記に頼らず、成分の性質と材質が素直に対応している一組を選ぶのが近道です。
覚え方
- 採取管の材質は「成分の腐食性・温度」に合わせて選ぶのが基本原則。
- 硫化水素の採取管には耐食性の高いチタンがJISに例示。
- 腐食性ガスをふつうのステンレス鋼で受ける組合せは例示から外れやすい。
理解度チェック
採取管・分岐管の材質は、何を手がかりに選ぶ?
測定成分の腐食性とガス温度です。腐食性の強い成分には耐食性の高い材質を割り当てます。
この問題でJISに例示されている正しい組合せは?
硫化水素とチタンの組合せです。チタンは耐食性が高く、硫化水素の採取に適します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月