令和元年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問16を解説|円形ろ紙のダスト濃度測定
令和元年度 大気関係技術特論 問16は、150℃の排ガスから円形ろ紙を用いてダスト濃度を測定する場合の記述に関する問題です。ろ紙の種類・前処理・吸引量などの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
高温の排ガスでは耐熱性のある円形ろ紙を用い、あらかじめ乾燥・秤量したろ紙で捕集して、捕集後の質量差からダスト量を求めます。ろ紙の有効直径や天秤の感量、捕集量の目安など、測定の規定を押さえるのが基本です。分かれ目はろ紙の前処理で、乾燥・冷却・秤量の条件が規定に合っているかを見ます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 150℃ではメンブレン製ろ紙は耐熱温度を超えるため使用できません。 |
| (2) | ○(正しい) | 有効直径30mm以上のものを用います。 |
| (3) | ×(誤り) | ろ紙の乾燥・冷却・秤量の前処理条件が、規定と一致しません。 |
| (4) | ○(正しい) | 捕集面積1cm2当たりの捕集量が0.5mg程度になるよう吸引ガス量を設定します。 |
| (5) | ○(正しい) | 秤量用の天秤は感量0.1mg以下のものを用います。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
ろ紙の乾燥・冷却・秤量の前処理条件が、規定と食い違っている点が誤りです。円形ろ紙は捕集の前後で同じ条件のもとに置いて質量差を正確に読む必要があり、乾燥温度や恒量の扱い、冷却・秤量の手順が定められています。記述された条件はその規定と一致しません。捕集面積当たりの捕集量(0.5mg程度)や天秤の感量(0.1mg以下)は正しいので、前処理の条件を疑うのがコツです。
覚え方
- 高温排ガスのダスト測定は耐熱性の円形ろ紙。メンブレンは不可。
- ろ紙は捕集前後で同条件に整え、質量差からダスト量を算出。
- 天秤は感量0.1mg以下、有効直径30mm以上。
理解度チェック
Q.
150℃の排ガスでメンブレン製ろ紙を使えないのはなぜ?
メンブレン製ろ紙の耐熱温度を超えるためです。高温では耐熱性のある円形ろ紙を使います。
Q.
円形ろ紙でダスト量はどう求める?
捕集の前後で同条件に整えたろ紙の質量差から求めます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月