令和2年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問7を解説|汚泥焼却
令和2年度 水質関係技術特論 問7は、汚泥焼却に関する正誤問題です。発熱量・水分・燃焼管理・有効利用などの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
汚泥焼却では、汚泥に含まれる有機物が燃える燃料になり、水分は蒸発させるのに熱を奪う「お荷物」になります。だから脱水ケーキの水分量が多いほど余分な燃料が要り、燃料消費量に大きく効きます。分かれ目は発熱量で、汚泥の発熱量は有機物の含有量に依存し、有機物が多いほど大きくなるのが正しい向きです。ここを「有機物の含有量によらずほぼ一定」とした記述が誤りで、燃える中身が変われば発熱量も変わります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 汚泥の発熱量は有機物の含有量に依存し、多いほど大きくなります。「含有量によらずほぼ一定」は誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | ケーキの水分量が多いほど水を飛ばす熱が要り、燃料消費量に大きく影響します。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 安定した燃焼と排ガス対策のため、適正な燃焼温度管理が必要です。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | ロータリーキルンでは汚泥が移動しながら乾燥され、やがて着火して燃焼します。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 脱水汚泥や焼却灰の有効利用には、建設資材としての利用が含まれます。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
汚泥を焼却するときの発熱源は、汚泥に含まれる有機物(可燃分)です。したがって有機物が多い汚泥ほど発熱量は大きく、有機物が少なく無機分や水分の多い汚泥ほど発熱量は小さくなります。つまり発熱量は中身によって変わる量です。選択肢(1)は「有機物の含有量によらずほぼ一定」と、発熱量が中身に左右されないかのように述べている点が誤りです。実際には有機物の量が発熱量を左右し、それが燃料消費量の見積りにも直結します。
覚え方
- 汚泥の発熱量は有機物が多いほど大きい。一定ではない。
- 水分は熱を奪うお荷物=ケーキ水分が多いほど燃料消費が増える。
- 焼却は燃焼温度管理が要。灰・脱水汚泥は建設資材などに有効利用。
理解度チェック
Q.
汚泥の発熱量は有機物の量に左右される?
はい。有機物(可燃分)が多いほど発熱量は大きくなります。「含有量によらず一定」ではありません。
Q.
脱水ケーキの水分量が多いとどうなる?
水を蒸発させる熱が増えるため、燃料消費量が大きくなります。水分は焼却では不利に働きます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月