令和元年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問17を解説|BODの測定条件
令和元年度 水質関係技術特論 問17は、生物化学的酸素要求量(BOD)の説明文について、下線を付した箇所のうち誤っているものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
BODは、好気性の微生物が有機物を分解するときに消費する溶存酸素量から求める指標で、希釈水で薄めた試料を培養瓶に密栓し、一定の温度と日数で培養して測ります。分かれ目は培養温度です。BODの標準的な条件は20℃・5日間・暗所で、設問の文はこの温度を「30℃」としています。ここが唯一の誤りで、下線部(4)にあたる培養温度が正しくありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | BODの定義・測定原理に関する下線部の記述として正しい内容です。 |
| (2) | ○(正しい) | 測定手順に関する下線部の記述として正しい内容です。 |
| (3) | ○(正しい) | 試料の調製・培養に関する下線部の記述として正しい内容です。 |
| (4) | ×(誤り) | 培養温度を30℃としている点が誤りです。BODの標準的な培養温度は20℃です。 |
| (5) | ○(正しい) | 培養日数に関する下線部の記述として正しい内容です(5日間)。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
BOD(生物化学的酸素要求量)は、好気性の微生物が試料中の有機物を分解する際に消費した溶存酸素量から求めます。標準的な測定条件は20℃・5日間・暗所で、この5日間の値が一般にBOD(BOD₅)と呼ばれます。設問の文は培養温度を30℃と高く書いている点が誤りで、正しくは20℃です。温度が変われば微生物の分解の進み方が変わり、規格で定めた条件どうしでなければ測定値を比較できません。誤りは温度だけで、希釈・密栓・5日間といった他の条件はそのまま正しい記述です。
覚え方
- BODは20℃・5日間・暗所で培養(BOD₅)。
- 培養温度は20℃(30℃は誤り)。
- 好気性微生物が消費した溶存酸素量から求める。
- 希釈水で薄め、培養瓶に密栓して培養。
理解度チェック
Q.
BODの標準的な培養温度と日数は?
20℃で5日間(暗所)です。設問の30℃は誤りです。
Q.
BODは何から求める指標?
好気性微生物が有機物を分解するときに消費した溶存酸素量から求めます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月