1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 騒音・振動概論
  4. 令和6年
  5. > 問17 超低周波音・低周波音

令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問17を解説|超低周波音・低周波音

令和6年度 騒音・振動概論 問17は、超低周波音・低周波音に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

低周波音は、およそ100 Hz以下の可聴音と20 Hz以下の超低周波音を含む音で、G特性という評価加重で人体感覚を評価します。定義・評価・伝搬の特徴はどれも標準的な内容で並んでいます。引っかけの核心は、低周波音の発生の仕組みで、真空ポンプや送風機のような回転機械が出す低周波音は、羽根の回転に伴う周期的で定常的な圧力変動によるものです。選択肢(5)はこれを「非定常励振による」と逆向きに述べています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)およそ100 Hz以下の可聴音と超低周波音を含む音波を低周波音と呼びます。正しい記述です。
(2)○(正しい)G特性は1~20 Hzの超低周波音による人体感覚を評価する評価加重特性です。正しい記述です。
(3)○(正しい)G特性音圧レベルで約100 dBを超えると超低周波音を知覚できるとの報告があります。正しい記述です。
(4)○(正しい)遠距離を伝搬する低周波音は、地表面や気象の影響を受けやすい特徴があります。正しい記述です。
(5)×(誤り)真空ポンプなど回転機械の低周波音は定常的な励振によるもので、「非定常励振による」とする点が誤りです。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

低周波音の発生源は、大きく分けて回転や往復運動による周期的(定常的)な励振によるものと、燃焼や衝撃のような非定常な励振によるものがあります。真空ポンプや送風機は羽根やロータが一定の回転数で回り続けるため、その回転に対応した周期的な圧力変動によって低周波音を出します。これは定常的な励振であり、選択肢(5)がいう「非定常励振による」という説明とは向きが逆です。この定常/非定常の取り違えが誤りの核心で、発生の仕組みを問う典型的な引っかけです。

覚え方

  • 低周波音は約100 Hz以下、超低周波音は約20 Hz以下。評価はG特性。
  • 回転機械(真空ポンプ・送風機)の低周波音は定常的な励振。燃焼・衝撃系が非定常励振。

理解度チェック

Q.

超低周波音の人体感覚を評価する加重特性は?

G特性です。1~20 Hzの超低周波音による人体感覚を評価するための評価加重特性です。

Q.

真空ポンプの低周波音は定常・非定常のどちらの励振?

定常的な励振です。回転に伴う周期的な圧力変動で発生します。燃焼や衝撃のような非定常励振とは区別します。

令和6年 騒音・振動概論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF