令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問15を解説|うなりの周波数
令和5年度 騒音・振動概論 問15は、周波数がわずかに異なる振幅の等しい二つの正弦波を重ね合わせたときに生じるうなりに関する問題です。振幅の周期的変化の周波数として正しいものを選びます。
この問題のポイント
うなりは、近い周波数の二つの音が干渉して音の大きさが周期的に強まったり弱まったりする現象です。この強弱がくり返す速さ(うなりの周波数)は、二つの周波数の差の絶対値で決まります。引っかけの核心は、和・積・比のどれでもなく差だという一点です。周波数を f1、f2 とすると、うなりの周波数は|f1−f2|になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | |f1−f2|が、うなりの周波数です。二音の周波数差で強弱がくり返されます。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | f1+f2 は二音の和で、うなりの速さとは対応しません。 |
| (3) | ×(誤り) | f1/f2 は比であり、周波数の次元になりません。 |
| (4) | ×(誤り) | f2/f1 も比で、うなりとは対応しません。 |
| (5) | ×(誤り) | f1×f2 は積で、うなりの速さとは対応しません。 |
ここが分かれ目
振幅が等しく周波数の近い二つの正弦波を足し合わせると、合成波は「速い振動」を「ゆっくりした振幅の変化」が包み込む形になります。この包み込む変化(包絡線)が音の大小のくり返しであり、その周波数が二音の周波数差の絶対値|f1−f2|に等しくなります。差が小さいほどうなりはゆっくりになります。和・積・比を選ぶと次元も意味も合わないため、選ぶべきは差です。
覚え方
- うなりの周波数=二音の周波数差|f1−f2|。
- 差が小さいほどゆっくりしたうなり。
- 和・積・比ではなく「差」。
理解度チェック
Q.
500 Hzと504 Hzの音を同時に出すと、うなりは1秒間に何回聞こえますか?
周波数差は4なので、毎秒4回のうなりになります。
Q.
うなりの周波数は二音の和ですか、差ですか?
差の絶対値|f1−f2|です。和や積では音の強弱のくり返しの速さになりません。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月