公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問24を解説|全りんの検定

令和6年度 汚水処理特論 問24は、全りんの検定に関する下線部の正誤問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

全りんの検定では、試料を分解してりんをオルトりん酸イオンに変えてから、モリブデン青吸光光度法で発色させて吸光度を測ります。分解には、一般のペルオキソ二硫酸カリウム分解法のほか、分解しにくい有機りんや有機物の多い試料向けに硝酸-過塩素酸分解法や硝酸-硫酸分解法を使い分けます。引っかけの核心はモリブデン青を測る波長です。モリブデン青は青く発色し、その色は可視部の波長で測ります。下線部にある「波長220 nm」は紫外部の値で、可視部に発色するモリブデン青の測定波長としては合いません。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

下線部の正誤

下線部正誤解説
(1)○(正しい)一般の試料はペルオキソ二硫酸カリウム分解法で分解します。前処理の説明として正しい記述です。
(2)○(正しい)分解されにくい有機りんや多量の有機物を含む試料には、硝酸-過塩素酸分解法を適用します。正しい記述です。
(3)○(正しい)硝酸-硫酸分解法も、難分解性の試料に適用できる分解法として用いられます。正しい記述です。
(4)○(正しい)分解で生じたオルトりん酸イオンをモリブデン青吸光光度法で発色させて測ります。手順として正しい記述です。
(5)×(誤り)モリブデン青は可視部で測ります。測定波長を「220 nm」とした点が誤りで、これは紫外部の値です。

下線部(5)のポイント(ここが誤り)

モリブデン青吸光光度法では、オルトりん酸イオンをモリブデンと反応させ、これを還元して生じる青い色(モリブデン青)の濃さから、りんの量を求めます。青色を測るのですから、吸光度は青に対応する可視部の波長で読み取ります。下線部にある「波長220 nm」は紫外部の値で、可視部に発色するモリブデン青の測定波長とは合わず、ここが誤りです。発色した色の波長域で測る、という基本に立てば、青い発色を紫外(220 nm)で測るのは不自然だと気づけます。

覚え方

  • 全りん=分解 → オルトりん酸イオン → モリブデン青で発色 → 吸光度測定
  • モリブデンは青い色 → 可視部で測る(紫外の220 nmではない)。
  • 難分解性の試料は硝酸-過塩素酸硝酸-硫酸分解法を使う。

理解度チェック

Q.

モリブデン青吸光光度法は、紫外部と可視部のどちらの波長で測る?

可視部です。モリブデン青は青く発色するので、その色に対応する可視部の波長で吸光度を測ります。220 nmは紫外部の値で合いません。

Q.

分解されにくい有機りんや多量の有機物を含む試料には、どの分解法を使う?

硝酸-過塩素酸分解法硝酸-硫酸分解法を使います。通常のペルオキソ二硫酸カリウム分解法では分解しきれない試料に適用します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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