令和5年度 汚水処理特論 問25は、濁度計の測定方式に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
濁度計には、光がどれだけ弱まったかを測る透過光方式、懸濁物による散乱光を測る散乱光方式、その両方を測って比をとる散乱光・透過光方式、試料をあふれさせて測る表面散乱光方式、積分球を使う積分球方式などがあります。引っかけの核心は散乱光・透過光方式の干渉への強さです。透過光と散乱光の比をとるこの方式は、着色・気泡・窓の汚れといった共通する誤差要因が打ち消されやすく、透過光方式に比べて影響が小さくなります。これを「影響が大きい」と逆に書いている点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 透過光方式は、入射光が懸濁物で減衰した分を反対側で測ります。原理として正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 散乱光方式は、懸濁物によって散乱した光を測ります。原理として正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 散乱光・透過光方式は、着色・気泡・窓の汚れの影響が透過光方式より大きいとした点が誤りです。実際は影響が小さくなります。 |
| (4) | ○(正しい) | 表面散乱光方式は、試料をオーバーフローさせながら連続測定できます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 積分球方式は、積分球で散乱光と透過光を測り、その比から濁度を求めます。正しい記述です。 |
散乱光・透過光方式は、同じ試料について散乱光と透過光の両方を測り、その比から濁度を求めます。着色や気泡、窓の汚れといった誤差要因は、散乱光側にも透過光側にも同じように効くため、比をとる過程で打ち消されやすく、透過光だけを使う方式より影響は小さくなります。選択肢(3)はこれを「影響が大きい」と大小を逆に書いた点が誤りです。比をとる方式の利点(共通誤差に強い)を取り違えさせる、方向の引っかけです。
散乱光・透過光方式は、着色や気泡・窓の汚れの影響が透過光方式より大きい?小さい?
小さくなります。散乱光と透過光の比をとることで、両者に共通する誤差要因が打ち消されるためです。「大きい」とする記述は誤りです。
試料をオーバーフローさせながら連続測定できる濁度計の方式は?
表面散乱光方式です。試料をあふれさせた表面に光を当てて散乱光を測るため、窓の汚れの影響を受けにくく連続測定に向きます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月