公害防止管理者 独学ノート

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令和5年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問9を解説|脱水機

令和5年度 汚水処理特論 問9は、汚泥の脱水機に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

脱水機は、汚泥から水を絞り出して容積を減らす装置で、絞り方の原理によって型が分かれます。フィルタープレスやスクリュープレス、回転加圧脱水機は圧搾(押す力)で絞り、遠心脱水機だけは遠心力(回転で振り分ける力)で絞ります。引っかけの核心は、回転加圧脱水機の絞る原理です。「回転」という言葉に引きずられて遠心力と取り違えないことが分かれ目で、回転加圧脱水機は低速で回る2枚の円盤の間に汚泥を送り込み、圧搾して脱水します。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)フィルタープレスは各ろ過室に汚泥を押し込み圧搾脱水し、ろ過板を外してケーキを排出します。正しい記述です。
(2)○(正しい)ベルトプレス脱水機は遠心脱水機に比べ運転騒音が小さく動力も小さいのは正しい記述です。
(3)○(正しい)スクリュープレスはスラッジを狭隘部へ送り込み、生じる圧搾圧力で脱水します。正しい記述です。
(4)○(正しい)遠心脱水機では砂やきょう雑物が摩耗・閉塞を招くため、事前に砂を除去し破砕します。正しい記述です。
(5)×(誤り)回転加圧脱水機を高速回転による遠心力で脱水するとした点が誤りです。低速で回す円盤の間で圧搾して脱水します。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

回転加圧脱水機は名前に「回転」が付きますが、絞る力は遠心力ではありません。向かい合った2枚の金属円盤フィルターを低速でゆっくり回し、その間に汚泥を送り込んで、すき間を狭めながら圧搾して水を押し出す仕組みです。選択肢(5)はこれを高速回転で生じる遠心力で脱水すると書いていますが、それは遠心脱水機の原理です。回転加圧脱水機は圧搾型、遠心脱水機は遠心力型と、絞る原理が違うところを取り違えさせる引っかけです。

覚え方

  • 絞る原理で分ける:圧搾型(フィルター/スクリュー/回転加圧)と遠心型
  • 回転加圧脱水機は低速回転+圧搾。遠心力で絞るのは遠心脱水機。

理解度チェック

Q.

回転加圧脱水機が水を絞る原理は、遠心力と圧搾のどちら?

圧搾です。低速で回す2枚の円盤の間で汚泥を押しつぶして水を絞り出します。遠心力で絞るのは遠心脱水機です。

Q.

遠心脱水機で、供給する汚泥の前処理として砂を除く理由は?

砂やきょう雑物が脱水機の摩耗を促進したり閉塞を起こすためです。事前に砂を除き、きょう雑物を破砕しておきます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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