令和3年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問11を解説|TEFと毒性
令和3年度 ダイオキシン類概論 問11は、ダイオキシン類の毒性とTEF(毒性等価係数)に関する正誤問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダイオキシン類は同族体・異性体ごとに毒性が大きく違うため、最も強い2,3,7,8-TeCDDを1として相対的な強さをTEFで表します。分かれ目は、TEFが与えられている異性体の数の内訳です。正しくはPCDDs 7種類・PCDFs 10種類・コプラナーPCBs 12種類(合計29種類)です。選択肢(3)はこれをPCDFs 12種類・コプラナーPCBs 10種類として、PCDFsとコプラナーPCBsの数を入れ替えている点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 多数の同族体・異性体があり毒性の強さが異なる点は正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 2,3,7,8-TeCDDを1とし、他の毒性をTEFで相対表示する点は正しいです。 |
| (3) | ×(誤り) | TEF付与はPCDFs 10種類・コプラナーPCBs 12種類です。数を入れ替えている点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 2,3,7,8位が塩素置換されたものに毒性がある点は正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | コプラナーPCBsでTEFが最も高いのは3,3′,4,4′,5-PeCBです。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
TEFが与えられているダイオキシン類は、内訳がPCDDs 7種類・PCDFs 10種類・コプラナーPCBs 12種類で、合計29種類です。数が近いためPCDFsとコプラナーPCBsを取り違えやすく、選択肢(3)はまさにこの二つを入れ替えています。PCDDsは7種類で共通、残りは「フランが10、PCBが12」と結びつけて覚えると、数の逆転に気づけます。コプラナーPCBs(ノンオルト体4+モノオルト体8)が12種類、という積み上げも押さえておくと確実です。
覚え方
- TEF付与はPCDDs7・PCDFs10・コプラナーPCBs12(合計29)。
- 基準は2,3,7,8-TeCDD=1。コプラナーPCBsで最高は3,3′,4,4′,5-PeCB。
- 「フラン10・PCB12」で入れ替えを防ぐ。
理解度チェック
Q.
TEFが与えられている異性体数の内訳は?
PCDDs 7・PCDFs 10・コプラナーPCBs 12(合計29種類)です。
Q.
TEFの基準となる異性体は?
最も毒性が強い2,3,7,8-TeCDDで、TEFを1とします。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月