令和3年度 公害防止管理者 ばいじん・一般粉じん特論 問7を解説|散水による粉じん対策
令和3年度 ばいじん・一般粉じん特論 問7は、粉じん対策として用いられる散水に関する問題です。散水機器の使い分けや高圧噴霧の使いどころの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
堆積場や運搬・粉砕・ふるい分けの各場面で、水をどう与えるかは効果を左右します。広い範囲をまとめて湿らせたいのか、少ない水でピンポイントに湿らせたいのかで、機器や噴霧の粗さを選び分けます。引っかけの核心は散水機器の飛距離(散水半径)の大小で、広大な堆積場にどちらを使うかを取り違えないことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 大小が逆です。散水半径が大きく広大な堆積場に向くのはスプレーガンのほうで、スプリンクラーの散水半径は小さめです。記述はこれを取り違えています。 |
| (2) | ○(正しい) | ベルトコンベヤーやリクレーマーで動かす材料には、あらかじめ散水して湿らせておくと発じんを抑えられます。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 運搬物には、水滴径の小さい高圧噴霧を使うと少ない水量で全体を湿らせられ、防じん効果が上がります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 岩石粉砕では、濡れて滑るほど散水すると破砕効率が落ちるため、高圧噴霧で少量を与えるのが効果的です。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | ふるい分け原料やふるい網への散水は、付着・凝集で分離効率を下げるため、一般には行いません。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
散水機器の飛距離を取り違えているのが誤りです。スプレーガン(放水銃)は遠くまで水を飛ばせるため散水半径が大きく、広大な堆積場をまとめて湿らせるのに向きます。一方、スプリンクラーは散水半径が小さく、決まった区画を細かく湿らせる用途に使われます。選択肢(1)は「スプリンクラーはスプレーガンに比べ散水半径が大きい」として、両者の大小を逆に書いた誤りです。
覚え方
- 広大な堆積場にはスプレーガン(散水半径が大)。スプリンクラーは半径小。
- 運搬物・粉砕には水滴径の小さい高圧噴霧で少量ピンポイント。
- ふるい分け原料・ふるい網への散水は分離効率を落とすので原則しない。
理解度チェック
Q.
広大な堆積場の散水に向くのは、スプリンクラーとスプレーガンのどちら?
スプレーガンです。散水半径が大きく遠くまで届くため、広い堆積場をまとめて湿らせられます。
Q.
ふるい分け原料やふるい網に散水しないのはなぜ?
水分で原料が付着・凝集し、分離効率が落ちてしまうためです。そのため一般には散水しません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・一般粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月